2016年 - VECサロン
2016年
- IoT時代の制御システムセキュリティ対策の要件
VEC事務局長 / 株式会社ICS研究所 村上 正志 - ユーザー企業が抱える課題や求められる対応
VEC事務局長 / 株式会社ICS研究所 村上 正志 - 経済産業省「サイバーセキュリティ経営ガイドライン」の解説
VEC事務局長 / 株式会社ICS研究所 村上 正志 - 人材育成の秘訣
VEC事務局長 / 株式会社ICS研究所 村上 正志 - 企業にとってのIoT社会とサイバーセキュリティ対策の意味
VEC事務局長 / 株式会社ICS研究所 村上 正志 - Industry 4.1 J Architecture Concept for More Security and Flexibility to the Factory
VEC事務局長 / 株式会社ICS研究所 村上 正志 - 海外の先進企業の事例に学ぶ ~Schneider Electric社のIoT取り組み事例~
VEC事務局長 / 株式会社ICS研究所 村上 正志 - 制御システムセキュリティ対策の人材教育
VEC事務局長 / 株式会社ICS研究所 村上 正志 - IoT/CPSの実現を支える制御システムセキュリティ対策の重要性
VEC事務局長 / 株式会社ICS研究所 村上 正志 - 第4次産業革命のイノベーションとサイバーセキュリティ対策
VEC事務局長 / 株式会社ICS研究所 村上 正志 - 経済学がおもしろい
VEC事務局長 / 株式会社ICS研究所 村上 正志 - セキュアなクラウドで本格的IoT時代到来
VEC事務局長 村上 正志
人材育成の秘訣
「やってみせ、言って聞かせ、させてみせ、褒めてやらねば、人は動かじ。
話し合い、耳を傾け、任せてやらねば、人は育たず。
やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らじ。」
と言ったのは、山本五十六である。
どう人を育てれば良いかの根本を教えられた気がする言葉である。
一年前であるが、ある日、ある企業の工場を訪れた時に、「サイバーセキュリティなんて対岸の火事である。ここで起きてもいないことを言っても対策の必要性を感じない。」と言われた。半年前に他の企業の工場であるが、「あと二年で私は退職なので、それまでは来ないで。」と言われた。また、最近であるが、「俺たち(ベテラン)の教育はいいから、現場のオペレータの制御システムセキュリティ対策コンテンツが欲しい。」と言われた。
<教えるには自ら学ばなければならない。それが面倒である。>
実力試験を開発している話をさせていただいたら、「俺たち(ベテラン)は、受けたいと思わない。」と言う計装制御の熟練技術に対し、30代、40代の何でも吸収してこれからの会社を支えていこうとする技術者は「是非、受けたいです。」と言う。
<若い世代は、学びたいのである。>
ある企業の情報システム部門の責任者と話をする機会があった時に、「経済産業省のサイバーセキュリティ経営ガイドラインの実行を経営者に言われているが、肝心の製造部門の責任者は、聴く耳もたず状態でどうしたら良いか・・・」というお話もいただいた。
まず、計装制御の熟練者が、サイバー攻撃から現場の安全を守るために、多種多様なマルウェアの攻撃に何が効果的なのかを理解し、サイバーインシデント検知の仕組みとその検知後の対応をまとめたインシデントフローチャートと作業マニュアルと道具を揃えて、やってみて見えてくる課題を整理し、自分たちの現場の制御システムに適合したサイバーインシデント検知のチューニングのノウハウをまとめてマニュアルを完成させることが重要である。
なのに、それをしないで、「現場の異変を感じる気づきが大切である。」とか「現場の対策E-learning教育が欲しい」と言う。
これが、今の日本のものづくりの実状である。
こうやって文字にして、じっくり読んでみると、おかしいところに気づくと思います。
海外のグローバル企業は、2012年から2014年の2年間かけて工場の制御システムセキュリティ対策の実施を実現してきた。その上で本格的IoTを実現するべく、モデリング構造を持ったバリューチェーンを実現するIoTプラットフォームを開発している。
IoTプラットフォームも、現場のヒヤリハットドキュメントや操作上のノウハウドキュメント集や操作マニュアル、緊急回避操作マニュアルなどをAIでディープラーニングさせて、最適操作ナビを実現することを研究している。