開催報告 - 第45回VEC協賛セミナー東京
21世紀のEMS、現場のスマート化
開催報告
2013年2月1日(金)東京で、第45回VEC協賛セミナー「21世紀のEMS、現場のスマート化」を開催いたしました。
最後のまとめのキーワードを以下に挙げさせていただきます。
- 未来社会の姿を見据えたエネルギー対策ビジネス
- 人が住みやすい/仕事をしやすい環境のBEMS
- 快適生活、省エネ、効率、儲けのバランスを保ちながらCO2削減寄与
- 自律協調エネルギーシステム
- 自然に学び、活用しながら生活や文化を科学技術で支援する街を実現
- スマート化
・パッシブ/アクティブ
・カット、チェンジ、シフト - 現場におけるエネルギーのスマート活用
- デマンドレスポンスの必要性
- 「見える化」⇒「スマート化」
また、最後のセッションでお話したように、各地域国の事情の違いによりEMSのビジネス戦略を考えていく必要があります。
欧州の場合
- 現在の問題点
大量の風力発電によるループフロー、停電懸念
電力自由化、システム統合に伴う諸国間電力取引の増加
盗電被害 - 重要課題
各国を結ぶメッシュ状電力網の高度化による一元管理、運用
スマートメーターを各国で大規模導入
米国の場合
- 現在の問題点
中小電力会社乱立によるシステム全体の脆弱性
低い省エネ意識
国力、競争力低下
石油依存体質 - 重要課題
電力網のスマート化、安定化、効率化
各家庭にスマートメーター設置、電力の「見える化」によるピークシフト
エコカーの普及
再生可能エネルギー比率アップ
中国の場合
- 現在の問題点
都市部集中による消費電力の急増
発電施設と消費地の距離が遠い
北西部に水力発電、石炭火力
エコシティー計画や工業団地での電力需要の高まり
深刻な環境汚染
盗電被害 - 重要課題
超高圧送電線の建設
再生可能エネルギーの導入
日本の場合
- 現在の問題点
自動化のみ、IT化されず
再生可能エネルギー(風力、太陽光、コジェネ)増加、非対応
電力供給の急激な変化(分単位)非対応⇒送電施設や送配電線損失事故 - 重要課題
インフラ整備
自然エネルギー導入対策
送配電ネットワークのコントロール
EV普及
参加者のアンケートから
- 次世代の社会の発展全体を考えながら、EMSを考えていかなければならないことがわかり参考になりました。
- 運用者の視点から見たBEMSの取り組みを興味深く聞かせていただきありがとうございました。
- EMS,CEMS,FEMS,HEMS,BEMSと全体的に非常にわかりやすい説明で参考になりました。
- エネルギーの見える化の先の話が聞けてよかったです。
- 現場(モータ)側においても様々な取り組みで省エネを行っていることがよくわかりました。
- スマートシティの未来図が興味深かったです。
- スマートグリッドの日中/欧米比較で、各地の実情の違いから対策が変わる点が参考になりました。
参加された方々からは、多くの満足の声をいただきました。ご講演された皆様、ご来場くださいました皆様、ありがとうございました。次回のご参加をお待ちしております。
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